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カラットとは、ダイヤモンドの重量を表す単位(ct)。ダイヤモンドの世界的産地・インドでかつて使われていた、ダイヤモンド計量用のケラシオン(いなご豆)が、その語源といわれています。1ct=0.2g、1g=5ctの計算になります。
ダイヤモンドの重量を表すこのカラットですが、必ずしもダイヤモンドの見た目の大きさに比例するとは限りません。同じCaratでもCutの違いで見た目の大きさがまったく異なります

カットとは、ダイヤモンドの形状や研磨の仕上がり度合を評価するものです。
ダイヤモンドがもっとも美しく輝きを放つ理想のプロポーションは、ダイヤモンドの直径を基準として、各部分の幅や厚み、角度が決まっています。

理想のダイヤモンドプロポーションに近いものから、5段階で評価します。 カットの質が高いダイヤモンドは、ダイヤモンドに入った光が内部で反射してまばゆいばかりの輝きを放ちます(光の屈折率がよいともいいます)。 ダイヤモンドの輝きは、このカットにかかっているといっても過言ではなく、「4C」の中で唯一、人間の手による加工技術が評価の対象となります。

しかし、ダイヤモンドとしてどれだけ理想的なプロポーションであるかを評価するカットは、ラウンド・ブリリアント・カットにしか当てはまりません。それ以外の形にカットされたダイヤモンドはファンシー・カットと評価され、鑑定書にはカット名のみが表記されます。

カラーは、ダイヤモンドの色に関する評価。ダイヤモンドにおける最高級の色である無色透明「D」から、黄色味の度合が強くなるにしたがって「Z」まで23等級で分けられます。
最高級の無色透明なものを「D」とするのは、Diamondの頭文字Dが由来。そのため、ダイヤモンドの色の評価は、「D」から始まるもので、A・B・Cという評価はありません。

鑑定では、熟練した鑑定士がマスター・ストーン(基準石)と比べ、評価します。

ダイヤモンドの原石が持つキズや内包物(包有鉱物)を評価します。カット時などで人工的に付いたたキズではなく、ダイヤモンドが結晶形成時に取り込んだ鉱物やキズをチェックします。
磨かれたダイヤモンドを専門家が10倍拡大鏡で検査し、包有物の有無や大きさ、性質、数などを総合的に判断して、11段階でランクします。
クラリティの最高評価は「Flawless(フローレス)」(FLと表記)で、ダイヤモンド原石の内外部ともに欠点がないことを意味します。